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トップメッセージ

かっこいい会社でいよう

石川私は「かっこいい」という形容詞が好きで、よくみんなに言っています。「バンダイナムコゲームスは『かっこいい会社』でいよう」と。「かっこいい」にはいろいろな意味があるから、一概には言えないけれど、少なくとも一生懸命何かに取り組むことは「かっこいい」には欠かせないこと。 というのも、バンダイナムコゲームスの商品である「コンテンツ」というものは、自然発生的なものではなく、意志をもって創り出すもの。つまり、魂が込められているかが、歴然とした差として表れてしまうからです。だから「かっこいい」か否かと、自問自答し続けなくちゃいけないと。

鵜之澤初めての方には「『バンダイ』と『ナムコ』と『ゲーム』という3つのワクワクする言葉が社名についている会社」という説明がわかりやすいでしょう。かみ砕いて言えば、「ゲーム」で培ったテクノロジーを基盤に、幅広いエンターテインメントを「コンテンツ」というかたちで提供するのが仕事です。

石川すると、「その『コンテンツ』って何ですか?」って尋ねてくる人がいるんですが、定義するものではないと思うんですよ。定義した瞬間、その枠をガチガチに定めてしまうことになり、可能性の芽を潰してしまうので。

逆に聞きたいです。「あなたにとってコンテンツとは?」

鵜之澤そう、逆に言えば、この質問は、あなた自身がコンテンツをどう捉えているのかっていうことが表れる鏡、イコール「バンダイナムコゲームスであなたが何をやりたいか」ってことを示していると思うんです。だから、逆に聞きたいです。「あなたにとってコンテンツとは?」と。

石川また、こうしたコンテンツという曖昧なものは、ギスギスしたところからはなかなか生まれないもの。私たちは「良い意味でのゆるさ」と呼んでいますが、プロフェッショナルとして自立しているがゆえの自由度の高さを大切にしています。

鵜之澤この「自由」って責任と背中合わせのものだと思うんですよ。ビジネスはお金が大切ですが、それ自体が目的になってしまうといかんせん面白くない。そこで、みんなやりたいことをやりましょう、と。ただ、収益がついてこなければ周りからいろいろ口出されてしまい、これまた面白くない。それが嫌で、好き放題やりたいから、がんばって稼ぐ!という思考回路ですね。

石川山科直治さん(バンダイ創業者、故人)にしても、中村雅哉さん(ナムコ創業者)にしても「金よりも面白いこと」という経営スタンスでしたから。この文化が脈々と受け継がれているんですね。

鵜之澤むしろ「新しいこと、人のやらないことをやり続けないと生きていけない」という性分なんでしょうね。マグロが止まったら死ぬのと同じ。もちろん、その分失敗もしましたが、失敗は勲章ですから!

石川そうそう。チャレンジしたからこその失敗。チャレンジせずに失敗はできません。チャレンジをしないことが一番ダメ。挑戦と失敗の試行錯誤の果てに、「チェンジ」があるんです。

鵜之澤たしかにチャレンジにリスクは付きものですが、リスクがあるからこそ、その先にまだ手付かずのチャンスが残っているわけです。今は、グローバルレベルでチャンスの奪い合いの時代。そう考えると、何もしないことのほうがリスクかもしれませんしね。

丸腰で放り出されて、泥水を飲んで、「なんとかしなくちゃ」と

石川そんなチャレンジングな人間になるためには、自分の経験から言うと、早い内から自分を追い込む必要があると思います。できれば若いうち、20代前半で。

鵜之澤そうですね。一度丸腰で放り出されて、泥水を飲んで、「なんとかしなくちゃ」と這い上がらないと。

石川そのエネルギーは大きいですから。成長の最大の源と言ってもいいくらい。「俺はこんなもんじゃないはずだ」「チャンスがないだけだ」と嘆く暇があるなら、一刻も早く掌でよしよしされている状態から抜け出して、ガツンと自分で切り拓いていくべきなんです。

鵜之澤常にそういうお尻に火がついた「勢い」を持っていること、それが分かれ目かもしれませんね。

石川そういう意味で言うと、東南アジア、たとえばタイの人々って、生活は不便なところも多いんだろうけれども、みんなイキイキとしているんですね。それを目の当たりにすると、「これから盛り上げていくぞ」という日本にはない雰囲気に圧倒されます。これからを担うみなさんは、まずそこで負けてはいけません。単純に「元気いっぱい、はしゃいでやろう」そんな気持ちでいることが前提条件。

みなさんが想像している以上に、世界に壁はありません

鵜之澤そうですね。みなさんの世代は、きっと日本だけを市場として見ていてはやっていけないはず。「世界の中の日本にすぎない」という位置づけをきっちり自覚しなくていけません。だから、英語だけは普通に使えないとね。これは間違いないアドバイスだと思います。

石川その上で、日本がどう闘っていくのか。ゲームだけに限っても、もはや日本は先進国ではありません。いい加減、過去の栄光にしがみつくのはやめないと。みなさんが想像している以上に、世界に壁はありません。気づかぬうちに世界という舞台にあがっているんです。

鵜之澤ただ、舞台が大きい分、チャレンジはよりダイナミックになって、いっそう面白くなるのは事実です。ワクワクしませんか?バンダイナムコグループのリソースをフル活用して、インターネットをはじめとしたテクノロジーを起点に思いっきりやって欲しいなと。

石川まだまだ私たち自身、その魅力を活かし切れていませんから。そこにみなさん「デジタルネイティブ」ならではの「価値再発見」を求めています。「CHANGE the ENTERTAINMENT」のカギを握るのは、あなたなんです。

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